院長の我妻です。
本日はYouTube「あづま脳神経外科オンラインクリニック」の内容についてご説明します。
第一回目は「偏頭痛と片頭痛の違いを脳神経外科医師がわかりやすく解説! 片頭痛の素朴な疑問」 です。
【はじめに】
脳神経外科医として、片頭痛に関する数多くの質問や誤解に直面しています。本記事では、片頭痛についての素朴な疑問に答え、この複雑な症状に光を当てたいと思います。
【片頭痛の種類と誤解】
一般的に使用される「偏頭痛」と、医療用語の「片頭痛」は、似ているようで実は異なります。多くの人が頭痛を感じた際に「偏頭痛」と表現しますが、これはもともと中国から日本に伝わった言葉です。一方、医療用語としての「片頭痛」は、一般的な頭痛よりも遥かに深刻な状態を指します。実際には、片頭痛に苦しむ患者さんは、痛み止めだけでは解決できないほどの重症な症状を経験することがあります。
【片頭痛の社会的影響】
片頭痛は単なる頭痛ではありません。激しい痛みによって、日常生活や職業活動に大きな支障をきたすこともあります。特に女性や若年~中年層に多く見られ、社会的な誤解や偏見により、適切な理解や支援が得られないことも少なくありません。患者さんは、痛みをこらえながら無理をして働くことが多く、これがさらに誤解を招く原因となっています。
【治療法と予防策】
幸いなことに、近年では片頭痛の治療法が進歩し、痛み止めに代わる急性期治療薬や予防薬が開発されています。これらの薬は、多くの患者さんに効果を示しており、日常生活の質の向上に貢献しています。予防策としては、民間療法だけでなく、医療的なアプローチも可能です。特に注射薬は、重症な片頭痛の予防に対して顕著な効果を発揮します。
【最後に】
片頭痛は、単なる頭痛ではなく、深刻な影響を及ぼす病気です。自己判断でなく、専門医の診断と治療を受けることが重要です。患者さん自身も周囲も、この病気に対する正しい理解を持ち、適切な対応を心がけることが求められます。今後も、片頭痛についての正しい情報を提供し続けることをお約束します。
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