物忘れ・認知症外来

物忘れ・認知症外来とは

あづま脳神経外科リハビリクリニックの物忘れ・認知症外来では

  1. 認知症患者さんの診断、増悪予防治療、様々な周辺症状(BPSD)の治療を行っております。
  2. 物忘れ症状や軽度認知障害の方の診断、治療も行っております。
  3. 当院かかりつけ患者様や当院で認知症治療を継続される方には、介護保険の主治医意見書や精神障害者保健福祉手帳、成年後見人制度用の診断書などの行政書類の作成が可能ですが、書類のみ記載希望の方は、経過観察治療を行っている事が前提の書類のため対応できません。
  4. 通所リハビリ、訪問リハビリを行っています。

物忘れ・認知症の原因

1.アルツハイマー型認知症

最も一般的な認知症で、認知症患者の6〜8割を占めます。多くの原因が加齢ですが、若年性に発症する家系があるなど遺伝的要素をもあります。記憶障害(物忘れ)が主症状ですが、時間とともに他の認知能力も悪化していきます。

2.血管性認知症

脳梗塞、脳出血、CADASILなどの遺伝的疾患や先天的疾患などの脳血管障害によって、
脳組織が傷ついた事が原因で発症します。

3.前頭側頭葉変性症

前頭葉や側頭葉が変性していく認知症で、人格が変化して、社会的なルールが守れず、易興奮性
や無気力症状が見られる行動変容型前頭側頭葉変性症と、言葉数が少なく会話が困難になる一次
性進行性失語症(意味性認知症など)があります。

4.器質性健忘症候群

悪性脳腫瘍や脳挫傷、脳炎や脳の手術の後遺症によって引き起こされる認知症です。

5.慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症など

脳に生じた物理的な問題によって引き起こされる認知症です。例えば、良性腫瘍や血腫ができて
記憶に関連する部位を圧迫して生じた認知症は、その原因となる良性腫瘍や血腫を取り除く事が
できれば改善します。

6.その他の認知機能が低下する疾患

パーキンソン病やハンチントン病などの変性疾患、HIV関連認知症などが含まれます。

7. 混合型認知症

1~6までの少なくとも2つ以上の要素が組み合わさった認知症です。
高齢者では、アルツハイマーと血管性認知症の両方の認知症症状を認める事が多くあります。

認知症とは

 認知症は高齢者にとって一般的な疾患であり、65歳になれば誰もが発症する可能性があります。しかし、あなたはもし身近な人が65歳で認知症になったら、それは早すぎると感じるのではないでしょうか?これは人間の寿命との比較から来る感覚と似ているように思います。
人生100年時代の日本で、65歳で亡くなることは早すぎるとあなたは感じるでしょう。
同様に、65歳で認知症になった人を見ると「まだ若いのに」と感じることでしょう。
 寿命は心臓の老化や病気が原因でやってきますが、認知症は脳の老化や病気が原因で発症します。
 私たちは、大切な人が亡くなった際の悲しみや混乱を受け入れ、その経験を秘めながら自分の人生を進めていかなければなりません。しかし、認知症患者やその介護者の混乱や悲しみは、死に対するそれとは異なって現在進行形であり、継続した将来にも続いていく問題です。
 あづま脳神経外科リハビリクリニックの物忘れ・認知症外来では、認知症患者とその介護者のサポートを医療と介護、両面で行っています。また、40代から感じ始める物忘れについても取り組んでいます。若年性認知症と診断される方や脳腫瘍、脳梗塞による症状として認知症を発症している方もおられます。
 認知症の予防については、全ての要素を診察室でお伝えするのは難しいため、当院のウェブサイトにて詳細を掲載しています。当院に来院された方も、まだ来院されていない方も、認知症予防に向き合うための情報を提供しています。
 当院では、認知症の診断と治療のために来院される患者さんを全面的にサポートしています。物忘れや認知症の症状があると自己判断されていて、まだ一度もMRIで脳を調べたことがない方は、ぜひ当院にお越しいただくか、またはお近くの脳神経外科や脳神経内科の専門医にご相談ください。

当院の診断・治療方針

  1. 当院では、脳疾患や脊髄/神経疾患の診断に問診や神経学的所見に加えてMRIを使用して原因を追求しています。MRIは放射線や造影剤を使用しないため、安全性が高く、脳実質や血管、脊髄病変が詳細に描出されます。CTで異常が見つからなかった場合でも、原因が判明することがあります。
  2. 原因や症状に合わせて、内服治療を用いて改善を目指します。状況によっては物理療法やリハビリが必要となることもあります。手術が必要な状態であれば、迅速に連携病院または患者様の希望される病院に紹介いたします。
  3. 脳腫瘍や動脈瘤などが見つかった場合でも、時期尚早で手術を行わないケースもあります。そのような場合は、当院で経過観察を行い、患者様の状態を適切に管理していきます。
  4. 当院では、患者様一人ひとりの症状や状態に応じた最適な治療を提供し病状の改善に向けてサポートしています。脳卒中による麻痺症状や高次脳機能障害、認知症やふらつき、片頭痛や腰痛など脳/脊椎脊髄疾患は残念ながら根治が難しく、症状や後遺症が続くこともしばしばです。そのため、当院では治療に対するアプローチを治す事だけに集中するのではなく、患者様を癒せる施設でありたいと考えております。
  5. 投薬による予防/再発予防治療や生活指導、心身のケアやリハビリテーション、家族や社会復帰のサポートなど患者様の生活全般をサポートするための取り組みを行っておりますので、お気軽にご相談下さい。

当院の連携病院

など 
(もちろん希望される病院はどこでも紹介可能です)

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