片頭痛治療専門外来とは
あづま脳神経外科リハビリクリニックの片頭痛治療専門外来では
- 片頭痛が原因で仕事や学業に影響が出ている方や、家事が出来なくなる事がある方に対して原因や最適な薬を検討して治療しています。
- 月に0~2日程度の片頭痛がある方は、頓服薬のみの対応で問題ありません。
月に3日以上の片頭痛がある方、または頓服薬の効果が弱いか感じられない方は、当院で薬の 調整が可能です。内服薬や注射薬で片頭痛の予防治療を行っています。 - 当院では予防注射薬3種類(エムガルティ®/アジョビ®/アイモビーグ®)すべてを取り扱っています。最適な注射薬を選択できるだけでなく変更も可能です。
片頭痛の予防治療とは
片頭痛は思春期から65歳までの間に、毎月あるいは毎日のように頭痛を感じる可能性があり、その結果、日常生活や社会生活、そして精神的健康に大きな影響を及ぼすことがあります。
片頭痛は繰り返し発生し、その頻度は徐々に増えていくことが一般的です。軽度の頭痛でも我慢していると重度化することがあるため、薬を早めに服用する習慣が出来てしまいます。その結果、薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛,MOH)に陥る方も多くいます。慢性化すると、日常的に何らかの形で頭痛を感じ続けることになり、頭がすっきりする日が少なくなります。
また、片頭痛は学校や職場での生産性の低下を引き起こす可能性があります。片頭痛により、仕事や学校を休むことを強いられたり、無理して出席したとしても、片頭痛のせいで集中力が落ち、勉強や仕事のパフォーマンスが低下したりしていることがあります。
反復する片頭痛や慢性片頭痛を抱える方々にとって、予防治療が重要となります。
その目標は以下のようになります。
- 片頭痛の発生回数を可能な限り減らすこと。
- 発症した片頭痛の強度を和らげ、薬を使用しなくても過ごせる状態にできるか、頓服薬が効果的に作用する状態にすること。
日常生活や社会生活がより良いものとなるように、共に頑張りましょう。
当院で使用している治療薬
急性期片頭痛治療薬(発売日順)
- スマトリプタン(イミグラン®)
- ゾルミトリプタン(ゾーミッグ®)
- ナラトリプタン(アマージ®)
- リザトリプタン(マクサルト®)
- エレトリプタン(レルパックス®)
- ラスミジタン(レイボー®)
- アセトアミノフェン(カロナール®)
- その他の鎮痛剤
予防治療薬
内服薬
- バルプロ酸ナトリウム(デパケン®、セレニカ®)
- プロプラノロール(インデラル®)
- アミトリプチリン(トリプタノール®)
- ロメリジン(ミグシス®)
- ベラパミル(ワソラン®)
- その他
注射薬
- ガルガネズマブ(エムガルティ®)
- フレマネズマブ(アジョビ®)
- エレヌマブ(アイモビーグ®)
なお片頭痛の詳細については「片頭痛」のページに記載しています。
当院の診断・治療方針
- 当院では、脳疾患や脊髄/神経疾患の診断に問診や神経学的所見に加えてMRIを使用して原因を追求しています。MRIは放射線や造影剤を使用しないため、安全性が高く、脳実質や血管、脊髄病変が詳細に描出されます。CTで異常が見つからなかった場合でも、原因が判明することがあります。
- 原因や症状に合わせて、内服治療を用いて改善を目指します。状況によっては物理療法やリハビリが必要となることもあります。手術が必要な状態であれば、迅速に連携病院または患者様の希望される病院に紹介いたします。
- 脳腫瘍や動脈瘤などが見つかった場合でも、時期尚早で手術を行わないケースもあります。そのような場合は、当院で経過観察を行い、患者様の状態を適切に管理していきます。
- 当院では、患者様一人ひとりの症状や状態に応じた最適な治療を提供し病状の改善に向けてサポートしています。脳卒中による麻痺症状や高次脳機能障害、認知症やふらつき、片頭痛や腰痛など脳/脊椎脊髄疾患は残念ながら根治が難しく、症状や後遺症が続くこともしばしばです。そのため、当院では治療に対するアプローチを治す事だけに集中するのではなく、患者様を癒せる施設でありたいと考えております。
- 投薬による予防/再発予防治療や生活指導、心身のケアやリハビリテーション、家族や社会復帰のサポートなど患者様の生活全般をサポートするための取り組みを行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
当院の連携病院
など
(もちろん希望される病院はどこでも紹介可能です)